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たまのまま

萌え語り、ネタめもetc ネタバレが普通にありますのでご注意下さい
2024
05,16

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2008
12,26
うふふふふ…すみません結局横道にそれてしまい
間に合いませんでしたorz
で、でも出来たのでこそって上げてこうと思います。
広い心の目で間に合ったと思ってくだs(殴)

部屋にある冷蔵庫を開ければ、白い壁が見えた。
要は何も入っていないのだ。

暫く待機命令が出されていたので仕方なく
数日分の食料を買いに財布を手にし外に出ると
時刻はもう夕方を過ぎており、夜空に星が浮かんでいた。

明るすぎるイルミネーション、赤と緑の装飾、街全体がまるでお祭り騒ぎだ。

まぁ俺には関係ないことだとスーパーに入り適当に
日持ちする冷凍食品やら缶詰をかごに入れていると、その持っていたかごを
後ろから取られる。非常識に誰だと睨みを利かせて
後ろを振り向けば見慣れた人物が立っていた。

 

「お前ってほっとくといつもこれだもんなぁ」

 

「………いきなりかごを取っておいて言う台詞がそれか」

 

ため息一つ零して取ったかごを肩に担ぐ姿は様になっていて、
結局この男は何をやっていても似合うのではないだろうかと思ってしまう。

このままでいても現状を打破出来そうにないので
とりあえず奴と向き合う形になり
右手を差し出す。

ん?と首を傾げてこの手は何なのか聞いてきた。

 

「とりあえず返せ。俺は買い物の途中なんだ」

 

「お前一人で選んでたって栄養かたよるだけだって、
この心優しいロックオンお兄さんが
ちゃんといいもん選んでやるから心配するな」

 

にっと笑って返す気がないのか空いている方の手で俺の手を引き、
スーパーの中を進んでいく。

身長差が約頭一個分あるのに歩くスピードがまったく変わらないのは
奴なりの気遣いなのだろう、だが逆にそれが子供扱いされている様でムカついた。

握られた手にぎゅっと力を込めて無言で怒りを表すが、
まるで何事もなかった様に振る舞いかごに物を入れていく。

そうこうしているうちに気が済んだのかレジに並び会計をすませていた。

財布を出そうとしたら、いいからいいからと止められたのでまぁ良しとしよう。

会計が終わって袋を受け取るとサービスですと人のいい笑顔で
店員から差し出された小さな箱を受け取った。
先ほどから繋がれた手は離れることなくそのまま帰路につく。

玄関について手を繋ぎながら器用に合鍵を取り出し、
まるで自分の家のように入っていく背中を見ながら自分も靴を脱いで部屋に入って、
まずこの腕を拘束する食料たちを仕舞う為に冷蔵庫をあけ二人で中を埋めていくと
袋の中から先ほど貰った小さな箱が出てきた。


「女性から物を貰うなんてやるじゃねぇか、刹那」

 

「別に好きで貰ったわけではない」

 

食料を入れ終わったので、リビングに置いてあるベットへ向かいながら
からかうロックオンをよそに箱にされてる包装を取り蓋を開けると
中から出てきたのは小さなツリーだった。

俺はそれが何なのかわからないので手の中で回しながら見ていると、
いつの間にか隣に座っていたロックオンが同じように覗き込んできた。

 

「へぇ、クリスマスツリーじゃねぁか。可愛いな」

 

「クリスマスツリー?」

 

「何だ、クリスマスツリーを知らないのか?」

 

「………俺の地域じゃクリスマスと言えばお菓子を貰えた位だ」

 

 

クリスマスと言うのがどういう行事かは知っていたが宗教的にも違うので

ほとんど先程の街中の様にお祭り騒ぎになることはなかった。

子供達にお菓子が一つずつ当たれば良い方だ、なんとも懐かしい記憶だと
思い出していれば無言で抱きしめられていて、頭はすっぽりと胸に埋まり
まるでこれ以上の言葉を聞きたくないと耳を塞ぐ子供の様だと思った。

仕方なく抱きしめられている両手をもそもそと動かし、背中に回す。
隙間がなく触れ合っている体温がやがて同じに近づき、
まるで一つになった錯覚に陥る。

暫くそのまま心地良い感触を味わっていると、ロックオンがゆっくりと口を開く。

 

「………クリスマスにはな、サンタクロースっておっさんがいい子にしてたら
プレゼントをくれるんだぜ?刹那は、貰えるなら何が欲しい?」

 

「…欲しい物?」

 

「そ、なんでも。俺がそのおっさんの代わりに刹那の願いを叶えてやるから教えて?刹那」

 

瞬き一つして言われた言葉を理解すれば口端を上げる。

ロックオンの胸から顔を上げ視線を合わせれば、驚き眼を見開いていて

何か喋ろうとしていたので、もう黙れと無言で自分のそれを重ねた。

 

 

 

プレゼントに何が欲しいって?

 

もうちゃんと受け取っているよ、君という名の陽だまりを

 

手に入れたら最後、もう手放すことなど出来はしない麻薬だが

 

俺はそれを承知で受け取った。もちろん極上の笑顔付で





あれ………まさかの刹ロク刹?;;;
刹那の押しの強さに書いた本人が一番驚いています。
まぁたまには押せ押せなせっさんもいいじゃないってことで…ね?;;;

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